タヌキの夫婦愛って・・・・

有害鳥獣駆除

2020年12月に出来事

私は「くくり罠」で野生鳥獣(イノシシなど)を捕獲しています。

あご湾周辺に生息する野生鳥獣の活動は暗くなると始まります。まず初めに小型の野生鳥獣であるタヌキが現れ、その後大型の猪が現れることが多いようです。

今回、竹林に仕掛けたくくり罠にタヌキがかかりました。

市より野生鳥獣駆除の許可(委託)を受けているので当然「止め刺す」必要があります。

明け方まだ暗いうちなので慎重に近づき止め刺そうとしたところ、周辺より鳴き声が聞こえてきました。

聞き間違い?ガサガサ!もしや大型の猪がいるのでは?暗いと特に聴覚が敏感になり危険を察知するようになっています。

この続きは動画をご覧ください。

タヌキの夫婦愛

止め刺しをしようとナイフを取り出していると、かすかに「鳴き声」が聞こえてきました。

何かが近づいてきます。暗闇だとその獣の大きさがわからないため恐怖と緊張で体がこわばります。

もう1匹のタヌキが姿を表しました。何かを訴えるように鳴きながら私に近づいてきます。

そこまでされたら、ナイフを収めるしかありません。

漁師のプライドはどこかへ行ってしまいました。とにかく不思議な経験をさせていただきました。